※日本国内で"酒類製造免許なしに酒類と他の物品を混和し新たな酒類を作る行為"は酒税法で禁止されています。試す際にはお住まいの地域の法律をご確認ください。
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材料(3l瓶で仕込む場合、作りやすい分量)
ウォッカ 1l
もち米 450g (3合)
米麹 400g
必要な道具
瓶(容量3l以上で口が広いもの)
混ぜるためのヘラなど
ザル
出来上がったみりんを入れる瓶
(濃し布、チーズクロスで代用可)
(漏斗、ターキーベイスターなど)
手順
1.もち米を普段のご飯の要領で炊く。
2.瓶にウォッカを全て入れ、荒熱をとったもち米を入れる。
(もち米が熱いままだとウォッカが沸騰しアルコールが飛んでしまいます)
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3.米麹を入れて均等になるまでよく混ぜる。
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4.直射日光の当たらない涼しい場所で3ヶ月~1年保管する。
5.熟成が進むにつれウォッカがほんのり褐色を帯びてくる。ザルで粕を濃してから更に布で濾すか、ザルで濾したものを容器に入れ数時間静置した後に上澄みをとるとみりんの完成。お好みで更に1-2年熟成させる。
本来みりんは焼酎から作られますが、ここイギリスでは手に入りにくいので蒸留酒の中でもクセの少ないウォッカを使用しています。2年以上熟成させればウォッカの匂いが気にならなくなるとの噂ですが、実験中です。
もち米(Glutinous rice)はタイ産の長粒種のものがアジア食材店で手に入りやすいです。
出来上がりは試飲してみてお好みで判断してください。熟成が進むほど色が濃くなりコクが出ます。
濾した後に出る粕はこぼれ梅とも呼ばれる幻の食材です。そのまま食べてもよし、お菓子作りに使ってもよし、酒粕同様甘酒や漬け床にも使えます。
何故みりんを作るのか
個人的にみりんを手作りする理由は2つです。
1つは飲むため。
皆さんはみりんを飲んだことがありますか?みりんは元々飲むためのお酒が調味料としての使われ方をするようになったものなのだそうです。
現代のスーパーでよく見かけるみりん風調味料などは飲む用には作られていませんが、長期熟成の本みりんは飲んでも美味しいのです。そのままでも、ロックでもミルクで割っても複雑な甘みとコクがたまりません。もちろん、そんなみりんを料理に使うと普段の料理が1ランクも2ランクも上がったように感じられるほど美味しいです。
日本には素晴らしいみりん蔵さんがいくつもあり長期熟成のものも選択肢がたくさんありましたがイギリスからそれらにアクセスするのは難しいため自分で飲めるものが作れたらいいなぁと思い手作りをはじめました。
2つめはみりん粕を手に入れるため。
みりん自体が気軽に手に入るものではないのに、その粕は言わずもがなです。
酒粕同様栄養たっぷりで様々な健康効果が期待できるのはもちろんのこと、ほのかに甘くてそのままお菓子として食べても美味しいとのこと。そんなみりん粕で甘酒や粕漬けを作ったら…想像するだけで幸せです。
工程自体はシンプルなものの、とにかく時間がかかるレシピです。
2年後の自分に思いを馳せながらゆったりとお楽しみくださいませ。